日毎の糧　10月28日

マルコによる福音書1:40-45より

病を患っている人が、ひざまずいて願い、「御心ならば、わたしを清くすることがおできになります」と言った。イエスが深く憐れんで、手を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清くなれ」と言うと、たちまち病は去り、その人は清くなった。イエスはすぐにその人を去らせようとし、言われた。「・・，祭司に体を見せ、モーセが定めたものを清めのために捧げて、人々に証明しなさい」

　病の中でも、感染症の重い皮膚病は社会から弾き出されて、宗教的にもガッチリ差別されていた。
イエスは深く憐れみ、手を伸ばして触れてゆく。誰にも何も言わずに、ただ社会復帰のための祭司の証明を取るようにと、指示するのだが、その出来事は言い広められて、神殿はイエスに脅威を感じ注視しないわけにはいかない。もはやイエスは公然と町に入ることができなくなってしまう。

イエスは深く、深く憐れむのだ。
それは、人災だから。
偽りの宗教が作り出す人災がある。