スキップしてメイン コンテンツに移動
3月2日(木) 日毎の糧

サムエル記上24:1-

サウルは、ダビデとその兵を追ってその付近に向かった。
途中、洞窟があったので、サウルは用をたすために入ったが、その奥にはダビデとその兵たちが座っていた。兵が言った「主があなたに『わたしはあなたの敵をあなたに渡す。思い通りにするがよい』と約束されたのは、この時です」ダビデは、サウルの上着の端をひそかに切り取った。しかしダビデは、切ったことを後悔し、兵に言った。「主が油注がれた方に、手をかけ、このようなことをするのを、主は決して許されない。彼は油注がれた方なのだ」
ダビデは兵を説得し、サウルを襲うことを許さなかった。サウルが洞窟を出るとダビデも続いて出、サウルの背後から声をかけた。「わが主君、王よ」サウルが振り返ると、ダビデは顔を地に伏せ、礼をして言った。・・・

ダビデは兵たちのはやる心を説得して、油注がれたサウルへの反逆の意志はないと訴えます。二人の油注がれた者たちの間を、主が裁き手となってダビデとサウルを裁かれるように。
ダビデの訴えを 主が弁護して
あなたの手から救ってくださいと語りかけます。

イスラエルの王権の継承は、武力や革命ではなく、サムエル記上が歴史に刻んでいる。
サウルは自分の館への帰途につき、ダビデは要害を上って行きます。
 それぞれ、人生の闘い方があります。他人を蹴落とすことではなく、容易くはないけれど、自らを生かすための闘い方があるはずです。要害を上ってゆくダビデとその兵たちの足は確信に満ち軽やかです。