日毎の糧　10月21日(土)

エステル記　最終回

　エステルは再び王の前に申し出て、足もとにひれ伏し、涙を流し、憐れみを乞い、ハマンの悪事、ユダヤ人に対して企んだことを無効にしていただくことを願った。・・エステルは王の前に立って言った。「もしお心に敵い、特別の配慮をいただき、また王にも適切なことと思われ、私にも御目をかけていただけますなら、ハマンの考え出した文書の取り消しを書かせていただきとうございます。ハマンは国中のユダヤ人を皆殺しにしようとしてあの文書を作りました。私は同族の滅亡を見るに忍びないのでございます。」
(8:3-6)


　ハマンの文書は王の指輪で押印され公式なもので、取り消すことができない。エステルは、あくまでも、何も権利も持たない王妃として取りなしに徹します。
　わたしたちもまた、とりなし自らを含めて祈り願うことは、決して当然の権利を持ちません。
あなたにも適切と思われるなら、あなたの裁量で、善処していただきたいと願うのです。わたしに免じてと言い得ないのです。
　とりなしとは、ひれ伏し、涙を流し、憐れみを乞い、特別の配慮をいただき、お心に適うことを願うことです。

世界が良き隣人でありますように！素晴らしい週末をお過ごしください。