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 日毎の糧 12月21日(木)


ルカによる福音書1章57ー66より

 さて、月が満ちて、エリザベトは男の子を産んだ。近所の人々や親類は、主がエリザベトを大いに慈しまれたと聞いて喜び合った。八日目に、その子に割礼を施すために来た人々は、父の名前を取ってザカリアて名付けようとした。・・,母は「いいえ、名はヨハネとしなければなりません」・・・
・・父親は字を書く板を出させて、「この子の名はヨハネ」と書いたので、人々は皆驚いた。すると、たちまちザカリアは口が開き、舌がほどけ、神を賛美し始めた。近所の人々は皆恐れを感じた。・

 黙想
 大きな課題を託されたザカリアの口が閉ざされたことで、周囲の人々がこの家を取り仕切るようになっています。母は、出産を終えて、子供の名付けのとき、勇気を振り絞って、神に従います。思いやりの押し付けが、この夫婦を苦しめていたに違いない、と思います。もう、終わった人だと人々から扱われていたザカリアに、意向が尋ねられて、ザカリアが「その名はヨハネ」と答えた瞬間、この一家は表舞台に飛び出すのです。神に用いられる聖家族です。
 神の御業は、人間の同情や親切を、裏切るほどに、恐ろしく感じます。
 聖なる畏怖から、クリスマスは受け止められてゆきます。